畝尾 拳槙 選手~海外への挑戦~〈lulumサポート選手〉

皆さん、はじめまして。

畝尾 拳槙(うねお けんしん)です。

lulumのオフィシャルページにこういったサポート選手として掲載させてもらえることを大変嬉しく思います。

lulumに関わる全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

僕がサッカーを始めたのは、4歳の頃で兄の影響で始めました。

その頃からサッカーが大好きで、メッシやロナウジーニョに憧れ、プロサッカー選手になりたいとずっと思っていました。

何よりも地元の香寺からプロサッカー選手になった播戸竜二選手がいたこともあり、絶対あんな選手になりたいと憧れ続けていました。

小学生の時には、地元の香寺サッカークラブに6年間お世話になりました。

自分のサッカーの実力に自信があり、姫路のトレセンに選ばれたりして、地元では「けんしんはうまいなぁ」「けんしんはさすがやなぁ」と評価されることが多く、それが嬉しくて当時は天狗になっていました。

それで自信も増し、自分は絶対にプロになれると確信していました。

そして、小学6年生の時にヴィッセル神戸U-15からスカウトをいただき、ヴィッセル神戸のユースに入団することが決まりました。

ヴィッセル神戸はプロチームなので、その下部組織に入れることが決まった時はとても嬉しくて、自分を見せつけてやろうとずっと思っていました。

しかし、そこで待っていた世界は想像を遥かに超えていました。

ドリブルはすぐにとられ、パスはすぐにカットされ、フィジカルでは吹っ飛ばされる。

自分のサッカーが全く通じませんでした。

こんな経験は当時初めてで、ここでとても高い壁にぶち当たりました。

このままじゃこの世界でサッカー出来ない、プロになれないと痛感したし、プロを目指すスポーツの世界は本当に甘くないんだなと現実を思い知らされました。

でも、これがきっかけとなり自分に火がつきました。

どん底からのスタートで誰よりも下手だったので、3年後絶対にこのメンバーよりも成長して上手くなろうと日々努力しました。

そして、3年になった時にはスタメンで出場出来るようにもなり、もう1つ上のカテゴリーであるヴィッセル神戸U-18に昇格することが出来ました。

しかし、また1つ上のカテゴリーが本当にレベルが高く、プロに行く人たちが何人もいたので、本当についていけませんでした。

なかなか努力しても結果が出ず、試合にすら出れない日々が続きました。

試合ではグラウンドの横でランニング、試合に出てる選手のための水くみ、審判をするなど、また挫折をし、その挫折がほとんどでした。

高校でのヴィッセルでの生活は寮で、親元も離れていたのでメンタルも崩れ、せっかく親が試合を観に来てくれていても試合に出られないみっともない姿を見せるのが本当に辛かったです。

そして監督から、残念ながらヴィッセル神戸のトップチーム、プロには昇格出来ないと申告を受けました。

そして高校3年生の時、そろそろ進路を決めないといけない時期になり、将来のことも考えて日本の大学で頑張ろうと思い、日本の大学に進学しようと思っていました。

でも、ある日、従兄弟がオーストラリアにサッカー留学をしているという話を親から聞きました。

従兄弟は地元のサッカー部でサッカーをしていて、これまで辛い思いもしてきたけどサッカーに対する情熱がとてもあり、プロを目指すためにオーストラリアに留学したそうです。

その従兄弟のサッカーに対する熱さ、勇気に衝撃を受けました。

その時ふと、「進路って日本だけじゃないんやな。海外もあるんだ。」と気付きました。

ヴィッセルの監督やコーチには日本の大学に進学したいと伝えていたので、急な展開ではありましたが、日本の大学に行くのをやめ、海外に留学したいと伝えました。

そして、海外へ留学してプロを目指そう、そう決心しました。

そして実際にアメリカへ行き、自分のプレーを見てもらったり、プレー集ビデオを観てもらったりして、それらを経てこの度、アメリカの大学、「Snow College」から多額の奨学金オファーをいただき、そこに進学することになりました。

なぜアメリカの大学に決めたかというと、将来自分がプロを目指すにしてもその先のことにしても、英語を使えるようになれば将来の幅が広がると思ったし、自分自身これからのことを考えて大学は卒業したいという思いがありました。

それに、アメリカのサッカーが徐々に発展してきて、合衆国なので世界各国の能力があるプレイヤーが集まるので、そこでサッカーがしたいと思いました。

あと、アメリカの大学サッカーは自分のサッカーが評価されれば、多額の給付奨学金を選手にくれます。

そこで活躍出来ればその額が上がったりもします。

僕はヴィッセル神戸の下部組織で6年間サッカーをしましたが、そこでとてもお金が掛かり親に迷惑を掛け、負担もかけてしまいました。

だからこれ以上親に迷惑はかけたくなかったし、少しでも負担を減らしたいと思ったので、自分が本気でアメリカの大学でサッカーと英語を頑張って、これからもらう奨学金以上の額をもらって親に恩返ししようと心に決めました。

そして、これからアメリカでの挑戦が待っていますが、これから待っている世界も相当厳しいと思います。

だけどここまで支えてくれた家族やすべての人に感謝して、そしてここまで成長してきた自分を信じて、これまで味わった悔しい気持ちを力に変え、アメリカですべてをぶつけてこようと思います。

lulumにはとてもお世話になっていますし、サポートして下さっている以上、自分がプロになってlulumという名前、そして自分の名前を世界に広められるように頑張ります。

こんな僕ですが応援して下さるとありがたいです。

 

 

 

 

【畝尾 拳槙(うねお けんしん)】

2000年4月6日生

 

〈サッカー経歴〉

2006‐2012 香寺サッカークラブ

2013‐2015 ヴィッセル神戸U-15

2016‐2018 ヴィッセル神戸U-18

2019⁻    Snow College(アメリカ)

 

〈個人経歴〉

ヤマトタケルリーグU-13 MVP

ナショナルトレセンU-14

兵庫国体選手(2016岩手国体)